当社が執筆に関わった『FileMaker 関数・スクリプトガイド(バージョン 19 対応)』の冊子版がClaris Storeで購入できるようになっています。
冊子版の現物はまだ見ていないのですが、944ページあるのでかなりの厚さが予想されます。
人にもよりますが、リファレンス系のドキュメントなのでPDFを検索した方が使いやすいかもしれません。
PDF版は無料
PDF版は無料で、下記からダウンロードすることができます。
幸い、PDFに制限がかかっていないので栞を付けたり、書き込んだりすることも可能です。
下記画像はiPadの「ブック」アプリでApple Pencilでメモを書き込んでいます。
注意点:リンク切れ
参考に出てくるヘルプのURLですが、最近ヘルプが新しくなったのでリンクが切れています。
例えば、変数設定のヘルプリンクですが、下記のように変更されています。
FileMaker Pro 19 ヘルプ : 変数を設定
↓
最後のHTMLファイルは同じファイル名だと思うので途中のURLを置き換えてやれば出てくるとは思いますが、それよりは直接ヘルプ内で検索するかPDF内を検索して頂ければ・・・と思います。
ヘルプの誤植
関数・スクリプトのリファレンス部分は弊社が担当しています。おそらくこんなに関数・スクリプトのヘルプを真面目に読んでいる会社はないのではないかと思うくらい読み込んでいます。その結果、かなりの誤植や誤訳を発見し、Claris コミュニティに不具合として投稿しています。この書籍シリーズの執筆を担当することでFileMaker Pro のヘルプのクオリティも上がったと自負しています。
最近ヘルプが新しくなりましたが、職業病の様に誤植を発見しました。
何故、こんな誤植が起こるのか疑問でした。
そこで、偶然見つけた下記記事
“SUM()”関数を独語版「Excel」で使うには……行き過ぎたローカライズの悲劇に終止符を打つアドインが“Microsoft Garage”から登場https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1114544.html たとえば、お馴染みの“SUM()”関数(指定したセルの数値を合計)は、ドイツ語版だと“SUMME()”、イタリア語版だと“SOMMA()”になります。
そこで、PatternCountのURLの言語を示す「ja」の部分を変更してみました。
↓
関数って言語によって異なるんですね。
なるほど、onPatternCountと書く言語と間違ってしまったのだなと納得しかけたのですが、構文を見ると全てPatternCountと記述しています。
FileMaker Pro 18 Advanced を参照しても全てPatternCountでした。
以上により、この誤植の理由は謎です。
es(スペイン)
zh(中国)
ja(日本)
en(英語)
↓
onPatternCount→構文ではPatternCount
de(ドイツ)
↓
MusterAnzahl
fr(フランス)
↓
Occurrences
it(イタリア)
↓
ContaRicorrenze
ko(韓国)
nl(オランダ)
↓
PatternCount
逆引きリファレンスがオススメ
今回の『FileMaker 関数・スクリプトガイド(バージョン 19 対応)』は逆引きリファレンスが初心者にも中級者にもオススメです。
こういうことしたいんだけど、どうやって関数やスクリプトを組み合わせて実現すれば良いんだろう?・・・という悩みを解決するものです。
また、上級者ならタイトルだけ読んで、自分だったからこうすると考えてから内容を確認して設計の違いを楽しむという遊びも出来ると思います。
当社担当部分は出来る限り他のカスタムApp に移植しやすいように作っています。便利そうな機能があればサンプルファイルからコピペして使って頂ければと思います。
当社担当部分
- 関数リファレンス
- スクリプトステップリファレンス
- 逆引きリファレンス((No. 5-9, 13-15, 17-18, 21, 24-26, 28-30, 34-37, 41-43, 45-48, コラム)
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