FileMaker Pro からレコードのエクスポートやPDFを保存する時に、「ディレクトリの作成」というオプションが追加されました。
これを利用すると、例えば顧客ごとの請求書のPDFをデスクトップに書き出す時に「5月請求書」というフォルダを作成し、その中へ多量のPDFを書き出すことが出来ます。
iPadで撮影した画像をグループ毎にフォルダを作って書き出す時にも使えますね。
今まではFileMaker以外のテクニックを使って実現していたことが随分楽になりました。
ディレクトリ(フォルダ)のみを作成する
さて、このテクニックの応用してディレクトリのみを作成することが可能になります。
それには [フィールド内容のエクスポート] ステップを使用します。
このスクリプトステップを利用して、ターゲットフィールドを指定せず実行するとフォルダのみ作成することができます。
注意点は、このスクリプトステップが実行される時にカーソルがフィールドに入っていないことです。カーソルがフィールドに入っていると、そのフィールドの中身を書き出そうとするからです。
ですので、フォルダのみを作成する場合は、[フィールド内容のエクスポート] ステップの前に [レコード/検索条件確定] ステップを入れておくことをオススメします。
macOSだと下記のようにファイルパスを書くと、デスクトップに「ダンボール」というフォルダを作成します。
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/
下記のように書くと、ダンボールの更に下にフォルダを作成することが出来ます。
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/秘蔵/風景画像/
応用編
更に、下記のように改行区切りでファイルパスを指定すると一度にフォルダを作成することも可能になります。
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/秘蔵/風景画像1/
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/秘蔵/風景画像2/
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/秘蔵/風景画像3/
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/秘蔵/風景画像4/
/Macintosh HD/Users/sago/Desktop/ダンボール/秘蔵/風景画像5/
このフォルダに画像を入れておいてください〜としておいて、後からそれぞれのフォルダから一括して取り込むという運用をする場合に良いかもしれませんね。
今回使用したファイルを下記からダウンロード出来るようにしています。
場所をスクリプトを指定して書き出す方法の解説
初心者向けにスクリプトで場所を指定して書き出す方法を解説します。ご存知の方は飛ばして下さい。
フィールド等で指定したファイルパスを使う場合は、ファイルパスを変数に格納してから「出力ファイルの指定」の中に変数を指定します。
※この記事はシリーズです まとめページはこちら
Comments